7 days wonder―紅桃寮の七日間 (TEENS’ ENTERTAINMENT)
- 作者: 加藤実秋,野村美月,緑川聖司,谷原秋桜子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
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「ええと……あなたがきいているのは、四〇四号室のことよね?」
「舞台は「紅桃寮」という建物、四〇四号室はあかずの間、期間は七日間限定」という縛りで若手ミステリ作家達が書き下ろす競作アンソロジー。
谷原秋桜子と野村美月の名前があったので購入。あと、こういう企画モノ大好きなので。
とある事情から行く気が無かった美術高校の寮に住むことになり、幽霊騒動に巻き込まれる、谷原秋桜子『聖母の掌底突き』。女子校の寮に住まう孤高の美少女と親交を持とうと主人公が奮闘する、野村美月『桃園のいばら姫』。名門男子高の寮に一足先に入寮した新入生は、あかずの部屋の幽霊話に興味を示し―――緑川聖司『三月の新入生』。今は保養施設となった元寮に宿泊することになった大樹と、そのちょっと変わった家族たち。彼らが出会った同じく家族旅行中の家族は、なにやら問題を抱えているようで……加藤実秋『マジカル・ファミリー・ツアー』
好みもあるでしょうが、『聖母の掌底突き』『桃園のいばら姫』が面白かったです。特に『桃園のいばら姫』は、なんというか少し前の桜場一樹みたいでした。少女同士の美化とかどろどろした感じが『青年のための読書クラブ』っぽかったからかな。