- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/05/11
- メディア: 単行本
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「ねぇ、なんだか地球で最後の日って感じがしない?」
「わかるわ」
「わかるの?」
「うん……。ほんとよ」
寓話的というか童話的と言うか、そういう感じの連作短編集。ある血族のサーガでもあります。
親と子とか、美と醜とか、桜庭作品にあったテーマを受け継いで、ぎゅっとまとめた感じ。海外文学っぽい雰囲気もありました。
イラストはむしろ男性に描かせたほうが良かったのじゃないだろうか、そのほうがエロティシズム・フェティシズムに深みが出たのではと思う。沙村絵とかで見たい。