龍の館の秘密

龍の館の秘密 (創元推理文庫)

「まったく、困ったもんだぜ。いくじなしのくせに危険なバイトばかりしたがるんだから」

　スペインで行方不明になった父親を探しに行くための渡航費用をアルバイトで稼ぐ高校生・美波がバイト先で巻き込まれる事件を描くシリーズ第２弾。富士見ミスで刊行されたもに、未発表短編をあわせて一冊に。
　美波と修矢は両方ともツンデレですね、などとミステリと全く関係のない感想を言ってみる。初めはライトノベルとして刊行されたものですが、ラノベというよりかは、ジュヴナイルと言ったほうが正しい気がします。あと、この作者はねちねちとした感じの“嫌な奴”を書くのが上手い。