- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1999/01/28
- メディア: 文庫
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (132件) を見る
坂井みのりがその奇妙な噂を聞いたのは、五月一日の水曜日の朝のことだった。
恩田陸の2作目の長編。
東北の町、谷津を舞台に、奇妙な噂がもたらす恐怖を描いています。
解説読んで第二長編だって知りました。もっと最近の作品かと思ってました。二作目とは思えない上手さ。まぁ、それを言ったらデビュー作の『六番目の小夜子』の上手さも異常なんですが。
田舎町という閉鎖された空間内でじわじわと高まる異様な雰囲気が怖いです。高校生ぐらいの頃に誰でも思う世界に対しての感情を書き込んでいる点も良し。