- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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よく考えてみるがいい。
誰かが幸福になったからといって、そのせいで僕が不幸になるわけではない。
誰かと誰かがラブラブだからといって、そのせいで僕がひとりぼっちになるわけではない。
僕がひとりぼっちなのは僕がひとりぼっちだから僕はひとりぼっちなのだ。
考えているうちにこわくなってきた。
現実の経験値が著しく低いと自負するほむらさんが、美人編集者とともに献血から家探しに占い、果ては競馬に相撲観戦に鳩バスツアーと様々な事柄に挑んでいく体験エッセイ。
ここ最近、穂村弘率高いです。独特の感覚で世界を切り取って描写して、不器用な絶望を語りつつ希望も忘れないみたいな作風(全く説明できている気がしない)に惹かれます。この、無駄にぐるぐる考えすぎてるあたり自分と似てるなぁなどと思うのですが、ホントに似ているのか、読んだ人に共感覚を強くもたらす文章力があるからそう思うだけなのかは謎。