TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

今年読んで面白かったもの

個人的、なので、今年出版された本ではない場合があります。
しかたない。積読も崩さねばならんのだ・・・。

天地明察 冲方丁

 あらずじ:映画の宣伝とかいっぱいあったので略。ちなみに映画はアレだったそうな。
 まぁ、オレが言わなくても傑作であることは自明なんですが、あえて傑作だといっておきたい。ところで光国伝はまだ読めてない。
 みんなが春海に改暦をやらせたいっていってるんだ、という感じの中盤のシーンがすごく好き。
 うぶちんはシュピーゲルの続きとマルドゥックの続きもお願いします。

げんしけん二代目 木尾士目

 12・13が今年。多分。
 「二代目」としてげんしけんの続きが始まった時は、大丈夫かよ前作(ぢごぷり)売れなかったからってもう一回「げんしけん」やるって・・・と思ったりもしましたが、しかしやっぱり面白いのでした。
 このマンガに関して、
   高校時代:うわー、こんな大学生活送りてーなぁー
   大学時代:あるあるww
  だったが、社会人になってからは、久しぶりに会う後輩から最近のサークルであった面白い出来事を聞いてる気分で読んでる。
  「ってことがあったんすよー」「マジかww」みたいな。

ビブリア古書堂の事件手帖 三上延

 古書店を舞台にしたミステリ。
 キャラクターが生き生きしているのが良いです。
 電撃文庫で書いてるときから目をつけていた作者なので、これの大ヒットで、応援してる作家とかバンドがメジャーになったときの嬉しいような寂しいような感覚をまた味わうハメに・・・。
 あと、ドラマ化とかなかった。そして未来にもない。
 

午後からはワニ日和 似鳥鶏

ワニの盗難事件から始まる、動物園を舞台にしたミステリ。
ひょうひょうとした主人公を始めとして、動物園に関わる登場人物がみんな良い。動物園の裏側の描写も良かった。
創元推理文庫からシリーズものの学園ミステリもだしてて、そちらもオススメ。

整形前夜 穂村弘

現代短歌の歌人のエッセイ。
べつに短歌のことを書いているわけではなく、日常場面をちょっと斜めに見た感じのことごと。他にもたくさんエッセイがでているけれど、どれも面白い。

夢枕獏寺田克也十五夜物語』

これはなんと言ったら良いのか、グラフィック・ノベル? とにかく、1500円の定価以上の価値はあると思う。ギアナ高地に行ったときに書いたってのも、こう、ロマンがあるエピソード。

青春離婚』 紅玉いづき・HERO

名字が同じだった所為でクラスメイトから夫婦よばわりされるところから始まる恋愛もの。
男の子の方がスマホのアプリ作ってて、女の子にイラスト描いてもらったりするのだけれど、その辺の“今っぽさ”が素敵。

ウツボラ 中村明日美子

投身自殺した女性のケータイ電話に登録があったことから警察に呼び出された作家・溝呂木。彼はそこで自殺した女にそっくりと“妹”を名乗る女性に会い・・・というところから始まる耽美系サスペンス。
中村明日美子さんは「美人過ぎて怖い」絵が非常に上手い。

戦闘破壊学園ダンゲロス 架神恭介

シモネタエログロ人情政治友情恋愛などなど、詰め込みすぎなくらい詰め込んだ能力バトル。能力バトルの為の能力バトル、な感じで異能者たちの能力を活かした闘いが楽しい。

I Care Because You Do 西島大介

「神は死んだ!」わけじゃなく、変わってしまって自分の神じゃなくなってしまった。・・・けど僕は生きているし、他に神様も色々いるし。変わってしまった神様のことだって別に嫌いじゃないんだ。あのとき神様がいたから救われたのは確かなんだから。
・・・と、いう感じの話です。

ヴィーナスの命題 真木武志

普通に学園ミステリ、だと思ったらかなりの怪作だった。
もう何か言うとネタバレになりそうなレベルなのでとにかく読もう!としかいえないあたりがアレであるけれども・・・

ヴァーチャル・レッド シギサワカヤ

どろっとした重い空気の恋愛マンガ。恋愛マンガか? ホントに。
ソフト会社につとめる「藤井」と一軒家にひとりで住んでいる女の話・・・のハズだったが2巻後半から過去編に入ったりしてどこへ向かってるのか不明。ようやく同人版を追い抜いたのでこれからでしょう。