黒い季節

黒い季節

「かつての過去（とき）を償わずにこれから生きてゆけるのか？」

暴力団幹部・藤堂がクルマで轢いてしまった少年は、殆んど無傷で、しかし記憶を失っていた。
　亡き父が描き遺した呪われた絵画を探す誠は、その呪いを鎮めることのできる隻眼の女と出会った。
　組織の掌握を狙う沖は、不可思議な術を使うアルビノの美女に魅了された。
　三組のそれぞれが辿り着く、贖罪とは――――？
冲方丁のデビュー作です。これがデビュー作かよ！と思いました。しかも書いたの高校生のときかよ！と思いました。上手すぎです。面白すぎです。ただ、ラノベ読者のニーズとは確実にずれがあるのですが。
デビュー作らしく、若くて青くてイタいのですが、それはそれで。