TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

GOSICKsⅢ

「いや、喜んでくれてぼくもうれしいよ。えっ……いま、たわけって言った? それぼくのこと?」

絶好調な桜庭一樹の、今や看板とも言えるシリーズの最新刊。短編集なので基本的に平穏です。
一弥が届ける、美しい花に艶やかに彩られた様々な国の物語。そして、そこにある“カオス”を見出し、再構成するヴィクトリカ。そんな話を5話収録。毎度のコトながら、ミステリというよりか、もはや単なる一発ネタ。いや、面白いから良いんだけどね。間違ってもゴシックシリーズの帯に“推理作家協会賞受賞作家の人気シリーズ!!”なんて書けないなぁ、というお話。
ところで、アブリルさんが毎回毎回報われなさ過ぎて可哀想なんですが、最後の展開から見るに、今後はメインストーリーに絡むのだろうか。