１０００の小説とバックベアード

1000の小説とバックベアード

「人間は、自分に才能がないことにかならず気づく。自分が天才じゃないことにかならず気づく。でも、そのときに屈服するな。あきらめるな。逃げるな。つらくても可能性がゼロでもふんばれ。笑うやつがいても無視しろ。なぜならそいつも才能がないからだ。」

佐藤友哉の三島賞受賞作。雑誌掲載時に読んだので、通して読むのは二回目です。
小説のための小説。あるいは、小説家のための小説。もしくは、小説愛好家のための小説。
読むと何故だか元気づけられます。

佐藤友哉は確実に変質しました。もう、鏡家サーガは出ないのかもしれません。それでも、文学に絶望しつつ文学を渇望しているのに、真面目に真っ向から闘う姿勢を見せているのに、自分の趣味で妹キャラとか出しちゃうユヤタンが、僕は大好きです。