TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

魔界探偵冥王星O トイボックスのT

「僕をあなたの助手にして欲しい」

謎の作家・越前魔太郎による【冥王星O】シリーズ、第六弾。
目を覚ますと、そこは部屋の中の籠の中。閉じ込められた「わたし」に記憶はない。そこに現れたのは仮面の大男と【玩具職人】を名乗る少女。そして、【玩具職人】の手により、「わたし」の中に、ある男の記憶が注ぎ込まれる。それは、【冥王星O】の助手に名乗りでて、【彼ら】相手に立ち回る、狂った男の記憶―――。
二転三転する展開や、思考の混乱具合など、なかなか良かったです。が、直前に『ジャンクションのJ』を読んでしまっていると、ちょっと物足りないかな、という感じ。いや、全然、悪くはないのですけれど。【冥王星O】の登場する場面は少なく、正しく外伝という感じでした。
今回の中の人は御影瑛路。デビュー作の『僕らはどこにも開かない』は読んでます。あれはなかなかとんがってて良かった。言われてみれば、ああ、という感じかなぁ。