TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

幼年期の終わり

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

「認めがたいことだろうが、現実と向き合わなくてはならない。きみたちが太陽系の惑星を支配する日はいつか来るだろう。だが、人類が宇宙を制する日は来ない」

地球上空に現れた巨大な宇宙船。そこに乗る異星人“オーヴァーロード”は、姿を見せもしないまま、人類を統治していく……。彼らの統治の結果訪れた平和の末にあるのは―――?
2008年大学読書人大賞受賞、ということで手を出してみました。
星を舞台にした、支配する/支配される 関係にどこか既視感があるなぁと思ったのですが、よく考えたら星界シリーズでした。アーヴとオーヴァーロードの共通点は、過干渉しないことでしょうか。
第一部の種族を超えた友情に心熱くし、第二部後半の冒険小説っぽい展開にドキドキ。んで、第三部では、終始、うわーーーっ、と。や、抽象的なのはわかってるんですが。
三部の展開は、クラークを通過してきた作品群を読んでいる身としては、これもどこかで読んだことがあるような気がするのですけれど、そんなの関係なく、ページをめくる手が止まりませんでした。