グミ・チョコレート・パイン グミ編

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

「何かやりてえよなあ、何かできねえかなぁ」

大槻ケンヂの青春三部作。第一巻。
のっけからシモネタではあるけれど男なら共感せざるを得ないような話から始まり、青春鬱屈期の文化系少年たちにありがちな、「学校じゃパッとしないけど、ホントはすげぇ俺」という自我を熱く語る少年達が登場して、手が届かないと思ってたオンナノコとの一瞬の邂逅があって（ここだけは現実にはない要素）……という話。
舞台は1980年代、東京。20年以上も過去の話なのに、バカガキどもの考える妄想も、クラスの中でのヒエラルキーも今と全然変わらねぇなぁと思いました。