“文学少女"と繋がれた愚者

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

「本を閉じれば、物語は終わってしまうのかしら？　いいえ！　それはあまりにも味気ない読み方だわ。あらゆる物語は、わたしたちの想像の中で無限に続いてゆくし、登場人物たちも生き続けるのよ。（後略）」

好きだ。大好きだ。
世の中の、自分は小説が好きであると主張する全ての人に読んで欲しい。
久しぶりに、読んだ後に、自らを省みてとめどなく思考を伸ばした。読んでいる最中に自分の心に響きすぎて、読了後に、自分の中で心の整理をする時間が必要になった。
是非、中学や高校の図書室に置いて欲しい。図書室を訪れる、繊細な心の持ち主たちにそっと手を伸ばして欲しい。

……と、まぁ、真面目な方向にも素晴らしい小説ですが、なにが言いたいかというと、遠子先輩が好きだ！