TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

ストーム・ブリング・ワールド1&2

かくして―――
少年は微笑みを失った。
少女は涙を胸に封じた。
それから、4年が経った。

名作ゲーム「カルドセプト」を舞台に、冲方丁が筆を振るった傑作ファンタジー
石版に秘められた力を使って領地を奪いあって戦うというのが、カルドセプトの基本なのですが、それをしっかりと小説世界に落とし込んでいて、ゲームをプレイしていた人間としては、驚くかぎりです。
しかも、ゲームの中のシステム要素の作中での使い方が、ひたすらに上手く、それでいて小説として面白いという凄さ。
ゲームの興奮と小説の興奮の2つを合わせた絶大な面白さでした。