ばいばい、アース１ 理由の少女

ばいばい、アース 1　理由の少女 (角川文庫 う 20-1)

「旅立とうとする者の呪いが、やがて祝福にならんことを……ということでしょう」

冲方丁がマルドゥック〜での本格ブレイク前に刊行していた、極厚ファンタジィ上下巻の４分冊文庫化版。
様々な種族が暮らす世界で、唯一、種族的な特徴を持たない少女が、自らの出自を探り同胞とめぐり合う為に旅をしようとする話。
そう、「しようとする」。旅に出る旅に出るとは言っているのですが、１巻の時点では旅に出るための試練（３つある）を２つ片付いただけです。え、どうなんの？みたいな。
物語は面白いし、登場人物も魅力的なのですが、いかんせん、ちょっと読みづらい。マルドゥック〜では、読むっていうか「見る」に進化（？）してたりしてリーダビリティも仕組みを理解すれば高くなるのですけれど、これはそうはいかない感じ。
あと、全種族の挿絵が欲しいですマジで。