TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

HSPコンテスト2006を終えて(今日は落ち着いてますよ?)

えっと、昨日はアレだったので、今日は落ち着いてちょっと振り返ってみようと思います。
まずは謝辞から。コメントをくれた皆さん、審査員の皆さん、プレイしてくれた皆さん、今大会を通じてお知り合いになった・ちほさん、TrashKingdomでの盟友Nao、一番最初のきっかけを作ってくれたTORU、僕とあの部室で時間を共有したみなさん、本当にありがとうございました!! これからもよろしくお願いします。

さて、過去のコンテストの結果やら、感慨深い話やらは、一次を通過したときに書きつくしたので、今回は少し別な話を。

「あなたは久遠に消えて」というのが、今回、秀和システム賞をいただいたノベルゲームのタイトルですが、これは元々、小説として書かれたものでした。
小説版の「久遠」を書いたのは、昨年の今頃のことだったと思います。僕は大学受験を控えた身の上でした。
僕の通っていた高校では、年に一度、学校文集を発行していました。それにTORU「夢と現実」という作品を応募したのがそもそもの始まりだったと思います。
Naoからその話を聞いたのは、締め切りのすぐ前だったと記憶しています。TORUが出す、という話を聞いて、僕は無駄に対抗心を燃やして、「俺も書こうかなぁ〜」と少しネタを練り始めたのでした。
僕は、中学生の頃から小説もどきを書いていたのですが、誰にもそのことは言っておらず、小説サイトを立ち上げもしていませんでした。(その年の夏に、某F××××賞に4万字ちょっとの作品を応募してはいましたが)
ですが、ずっと隠しているのもなんですし、この機会にバラしてしまうことにしたわけです。
高校生最後の年に書くのだから、高校を舞台にした作品にしようと思い立ち、そこに、自分にとっての大事な思い出になった、「部活」と「学園祭」という要素を盛り込むことにしました。
特に、部活というものへの思いは強かったように思います。なにせ、毎日部室で何時間も過ごしてましたからねぇ…(笑

ここで過ごした毎日は、本当に楽しかったから。クラスで何があっても、家でなにがあっても、ここに来れば、あたしはあたしでいられたから。

作中で登場人物のひとりが語るこの言葉は、ある意味で、僕自身の言葉だったように思います。
(と、真面目な話もありますが、フザケタ話もあるわけで、ヒロインの“先輩”なんて、ただ単に、僕の好みのキャラってだけの作り方ですw ああいう女性募集中
で、なんのかんのとこねくり回して、一晩徹夜して一気に書き上げました。(ところが、学校文集からは見事に落選!! まぁ…分量が思ったより多くなってしまったし、なにより自殺&いじめとかいう不穏なテーマが組み込まれてるし…、仕方なかったかなと思います。)
上記に記した経緯もあって、「久遠」は僕にとって思い入れのある作品になりました。
では、なぜ小説として書かれた「久遠」がゲームになったかといいますと、一言で言うと「逃避!」でした。受験勉強の合間に、ゲームのプログラム組んでたんです。ん〜馬鹿としか言いようがない……。
確か、センター試験の前後にはプログラムのほうもプロトタイプが出来ていたんだったと思います。よく、大学受かったなぁ〜〜w
そして、受験も終わり、スッキリした僕は小説を読んでくれた後輩の言葉を思い出しました。曰く「救われないはなしですねぇ〜」と。
言われてみれば、小説版(そして、ゲームプロトタイプ)のストーリーでは、ラストで主人公があまりにも哀れすぎました。そこで、僕は主人公が救われる、希望に満ちた終わりを書くことにしました。
ここで、ゲームにした意味があらわれました。すなわち、マルチエンディングです。これによって、ずっとゲームらしくなりました。
ちなみに、どのエンディングも、よく書けたと思っています。それぞれに、(自分で書いたのに)好きなシーンがあります。

…と、まぁこんな紆余曲折を経て、入賞となったわけです。凄く感慨深いですね。
これからも、頑張っていきたいと思いますので、みなさん、どうかよろしくしてやって下さい。
それでは。