前置き
大阪行ってきました。実は大阪行くのは初めてでしたり。
メインの目的は旭堂南湖さんによる探偵講談と、その後の芦辺拓さんとの対談です。
ですが、わざわざ何時間もかけて行くんだから、他にも何か目的を作ろう……と思い、結果、ジュンク堂。アホですか、オレは。
いや、最初は映画の「時かけ」でも見ようと思ったんですが、日に2回しか上映してない関係で、超絶早起きをしなければならず、断念したんです。
そんなこんなで、一度行ってみたかったジュンク堂へ出掛けることに。(旅のお供は芦辺さんの『千一夜の館の殺人』)
ジュンク堂
大阪駅周辺で少々迷いつつ、どうにかジュンク堂へ。いや〜〜すげぇ。こんな品揃えの店が近くにあったら最高ですよね。
カルチャーショックだったのは、本屋なのに買い物カゴがあったこと。みなさん、まとめ買いするんですね。かく言う自分も、何冊か本を買ってきたわけですが*1。
チェーン店なのに、システマティックなところが良い意味でなくて、手作りのポップなんかが目立ってました。あとは、新刊出した作家さんの本を集めて置いたりとか。
自分のバイトしてる書店では、ポップ自作なんか全然してなくて、全部出版社から貰ったものを出してるだけなんで、このあたりが差なんだろうな、と思いました。社員もバイトも、本好きの人しかいないんだろうなぁ。
店内の雰囲気も、落ち着いてて良かったです。ああいうところで働きたい……。
探偵講談
んで、メインの(ハズ)探偵講談へ。場所は本遇寺というお寺です。ちょっと迷いましたが(基本地理音痴…)、どうにか到着。もう、日が暮れていたこともあって、寺の外観が不気味w
寺の建物自体は新しいものらしく、綺麗でした。
会場時刻になってわりとすぐに入りましたが、既に数人のお客さんがいました。基本、おばさん・おじさんな年代の方々で、「おれ、もしかしなくても浮いてるっ」とちょいあせりましたが、少しすると若い人も数人連れ立って現れました。一安心。
そして、いよいよ講談の始まり。本日の演目は三つで、古典、新作、探偵講談とそれぞれ一つずつでした。ずっと探偵講談をやるわけではないらしい。
探偵講談どころか、たんなる講談も聞くのは初めてだったのですが、結構楽しめました。なるほど、講談ってーのはこういうヤツのことを言うのか、と関心。
探偵講談っていうのは明治あたりに流行ったもので、その名の通り、ミステリ的な噺をするものです。これの特徴は、噺自体が長いことと、登場人物が多いこと(らしいです。うろ覚え)で、その辺の取っ付きにくさもあって廃れてしまったものを、南湖さんが復活させようとしているんだそうです。
講談が終わり、その後(短いですけど)芦辺さんとの対談もあって、幕を閉じました。
終わったあと、ちょっと驚きだったのは、観客(全部で二十人くらい。常連さん率高し)が会場の片付けを始めたこと。いや、手伝いましたけれどもさ。
ところで、ちょいと蛇足ですが、あとから来た若者(同年代)のうちの1人に、どっかで見覚えがあるような人がいました。「だ、誰だ……?」と考えたんですが、芦辺さんとその人たちが親しげに話しているのを見て、思いつきました。
あれは、同志社大学*2ミステリ研の人たちに違いない! と。そう、見覚えがあった顔とは、6月の米澤穂信さんの講演会のときに、司会をしていた方に違いありません。
芦部さんと親しげに話すミステリ研の方々を見て、改めて思いました。なんで、うちの大学にはミステリ研が無いんだ……。