TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

八月後半から九月半ばぐらい

谷崎潤一郎谷崎潤一郎犯罪小説集』

谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫)

谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫)

表紙買い。この表紙の雰囲気はずるい。谷崎は『春琴抄』が面白かったので好印象だったのだけど、これも面白かった。大正時代の「現代」が舞台なので、今のひとが書く大正ロマンってこういうのだろ?的なヤツがバカらしくなるレベルの大正ロマンを感じた。
書影の林檎飴舐めてる女の子は微塵も登場しないがw

泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術』

確か、かなり前に米澤穂信さんが勧めていたので買った気がする。ミステリなので―――というか、とにかく、感想が書きにくい本。読み終わったときに感じる作者すっげえ・・・の気持ちは、安心院さんのスキル乱舞を初見したときと似てた。

深見真ヴァンガード

魔界都市〈新宿〉+ウィザードリィ、みたいな。突如東京に出現したダンジョンにパーティ組んで潜って、銃でクリーチャーと戦うという。シリーズ展開予定だったらしいけど、続きがでてないことを見るに売り上げがアレだったんだろう。でも俺は好きです。ウィザードリィしたい。

うえお久光ヴィークルエンド

薬物摂取によって、自分を「乗り物」だと認識した上でおこなう非合法レースの話。かなり面白かった。なんで1冊完結のラノベにはたまにこういう傑作があるのだろうか。シリーズ化前提じゃないからかなぁ。

本谷有希子乱暴と待機

最高に気持ち悪い人間関係をなぜか共感してしまうように書いている、なんとなくねっとり絡みつく暑さみたいな読み味の小説。いやでも愛なのか? ほんとか? と言う感じ。

三上延『シャドウテイカー』

ビブリア〜で有名になった作者の第2長編(の1巻)。ホラー伝奇バトル。主人公の兄(どうみてもヤクザな大学生・社会学?の研究者志望)が良いキャラすぎて主人公霞みまくり。

久米田康治さよなら絶望先生 第三十集』

最終巻。伏線を回収しきったあげく、単行本書き下ろしで物凄いブラックなオチに持っていくというなんとも「らしい」けど後味が酷い。

西尾維新・暁あきら『めだかボックス 17』

安心院さん無双は単行本だとすげえ見辛いw 江迎さんのエピソードは地味に好きです。

和月伸宏エンバーミング7』

アバーラインさんのキャラがどんどん楽しくなってきているw そういえば、読みきりに出てたジョン=ドゥのお付き?のひとは出ないのだろうか。

高橋しん『雪にツバサ 4』

さんざん「裏日暮編」でシリアスに暗ぁく話を展開しておいて、その後、定番温泉シモネタじゃ笑えないっすよ・・・

シギサワカヤ『ヴァーチャル・レッド 1』

同人版に追いつかなかった、だと・・・・・。くそ、あの展開からの続きが読めるのを期待していたのに! しかし、表紙(というかカバー)のデザインのカッコよさがヤバイ。ところで、うどんの薬味にトマトってのは本当にあるんだろうか。

夢枕獏寺田克也十五夜物語』

これはなんと言ったら良いのか、グラフィック・ノベル? とにかく、1500円の定価以上の価値はあると思う。ギアナ高知に行ったときに書いたってのも、こう、ロマンがあるエピソード。

紅玉いづき・HERO『青春離婚

ネットで連載中も読んでいたけれど、もう、良いなぁ、以外の感想が浮かばない。良いなぁ。