TrashyHeaven’sDiary

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6th Story CD「Moira」

6th Story CD「Moira」(初回限定版)

6th Story CD「Moira」(初回限定版)

解釈の自由が故 諸王は悩むのだ

と、言うわけでSound Horizonのニューアルバム「Moira(ミラ)」。
今回も絶好調です。って言うか、ぶっ飛びすぎ。1曲目が8分以上あったり、ブックレットに縦横無尽に歌詞が踊ってたりとか、CDの容量ギリギリの曲数とか。そのうち、プレステ後期のゲーム群のように、2枚組みとか3枚組みになるんじゃなかろうか。ギリシャ語はともかく、ロシア語は1年やったハズなのに全然わからんッw
隠しURLからの暗号も解き、ボーナストラックもどうにか入手*1。数時間以上捏ね繰り回し、ウェブでヒントも多少見ての入手なので、やっと、という感じですが。
以下、なんとなくの時系列解釈。
「神話」     ……世界観の説明

「雷神域の英雄」 ……アルカディアにて双子が忌み子として生まれ、臣下が引き取る。
↓(臣下は双子を連れて隠遁。そして数年後)
「運命の双子」  ……王子のひとり(妾腹の子?)スコルピオが、元臣下の剣技や知能等を自分の手駒にしたいがために、双子と元臣下を訪れ、元臣下夫妻を殺し、双子を攫う。

「奴隷市場」   ……双子は奴隷市場へ連れて行かれ、バラバラに売り払われる。

「死と嘆きと風の都」……双子妹(ミーシャ?)は高級娼婦として、双子兄(エレフ?)は城壁を築く労働者としてイリオンへ。エレフとその友人オリオンが変態神官を倒して逃げようとすると、そこにはミーシャがいて、双子は再会。
↓(風神の怒りにより嵐に遭う。3人はバラバラに)
「聖なる詩人の島」「遙か地平線の彼方へ」……妹は詩人の島へ、聖女ソフィアに認められる。兄は暗誦詩人ミロスの元で弟子として旅に付き合う。ソフィアとミロスは既知。(双子の育ての親の墓は誰が作ったんだ…?)

「死せる者たちの物語」……アルカディア第一王子レオンティウス、その弟と妹である双子のそれぞれの何年間かの月日。

「星女神の巫女」 ……双子妹がスコルピオに発見されれ、彼はこれまでの期間に双子が王家の血を引くことを知っていたために、生贄の名目で双子妹の身柄を要求。彼女は運命に従うことを選ぶ。

「死せる乙女その手には水月……双子妹は生贄に捧げられる。それに前後して双子兄は詩人の島へ。妹がさらわれた彼は生贄の儀式の地(どこかの水際)へ駆けつけるが、既に儀式は済んだ跡で、そこには死に到った妹が。
↓(巫女を殺された星女神が、寵愛する勇者(オリオン)に弓矢を授ける)
「奴隷達の英雄」 ……妹が死んでぶち切れた兄が復讐を開始。奴隷を取りまとめ、東方にて勢力を拡大。アナトリアに流れ着いて雇われていたオリオンをアナトリア征服の際に説得(←? 絵から推測)。スコルピオの傀儡と化していたかつての勇者(国王)をオリオンが討ち、そのオリオンをスコルピオが倒し、スコルピオをレオンティウスが倒す。

「死せる英雄達の戦い」……双子兄とレオンティウスが直接対決。止めに入った母親が死亡。レオン、さらにアマゾネスの女アレクサンドラも死亡。
↓??
「神話の終焉」  ……或る男(長い月日の後、オルフェウス? あるいは生き残った双子兄?)が冥府への扉を開く。死人戦争がスタート。
――――――ここまでが、元貧乏人で現在は富豪のロシア人、アレクセイが母の形見として持つ叙事詩に書かれていた物語。その物語は現在(アレクセイの生きる時代)信じられていないが、アレクセイはそれを真実だと信じ、遺跡の発掘をおこなっている→そして発見……「人生は入れ子人形」

「冥王」「ボーナストラック」の扱いが不明。「冥王」は死の予兆が見える双子兄と関係があるっぽい(守護? どの登場人物も、どれかの神の守護を受けている? レオン→雷神 双子妹、オリオン→星女神?)。
アレクセイが遺跡を発掘したことで、英雄達の実在が証明された(「物語はページの外側に」的な?)と共に冥王タナトスの存在も証明?
「ボーナストラック」は、いくら神々を疎んじて、勝手気ままに振舞っても(他の神々がどう思おうとも)私=運命の女神=ミラは許すよ?ってこと? でもその割りに残酷なことするしな、ミラ。わっかんねー。

あと、「死せる者たちの物語」の“物語は幾つかの地平を〜”とか“いずれ歴史は〜”から考えると、今後のアルバムで飛ばし飛ばしになってるとこも詳しく語るよ、ってことなのかとも思う。

色々な意味で取れることが多すぎる。そんな解釈の自由が故、諸民は悩むのです。

*1:とりあえず1曲は。2曲目がありそうで困る