- 作者: 荻原規子,佐竹美保
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 新書
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「おれがなりたいのは、そんなものではなく、世界中を探検してまわる冒険家だよ。世界中の不思議を見つくし、この手で確かめて、それから、まだだれも発見してないものを見つけて帰る」
15歳の誕生日。失恋に泣き暮れる上田ひろみが寝てしまって起きると―――そこは、チグリスの河畔、アラビアンナイトの世界だった! 少女小説的アラビアン・ファンタジー。
私的荻原規子強化期間持続中です。西魔女に続いて、これ。あとには『樹上のゆりかご』が控えています。
これは、元々理論社刊行の紛う事なき児童書*1で、その所為もあって、主人公の口調は中学生にしては少し幼い感じ。
現実世界で抱いていた悩みを、アラビアの方でも悩んだりする主人公が見所。しかし、現実世界のリコ&宮城が一度も直接的には登場しないのが凄い。