- 作者: バタイユ,中条省平
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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きみがあらゆるものを恐れているのなら、この本を読みたまえ。
バタイユの代表作、古典新訳バージョン。『目玉の話』=『眼球譚』。
『眼球譚』がエグくい、みたいな話を耳にしたので、それの新訳『目玉の話』目当てで購入。
とりあえず、正直に言いますが、『マダム・エドワルダ』は何がなんだかわかりませんでした。「わかってるでしょう、わたしは神なのよ……」などと、開始6ページで脈絡も無く言われても……。僕の読解力不足なのでしょうか……?
『目玉の話』は何がなんだかわからないことはありませんでしたが、何がなんだかわからないほうが良いんじゃないかと思いました。死体の横で性行為したり、ヒロインが死体から抉り取らせた眼球を××に××するんですよ?
これで僕がキリスト教信者だったりすれば、恐怖感や背徳感がプラスされてもっと衝撃を受けるのかもしれませんが、そういう倫理観は持っていないので、ひたすらエグいなぁ……という感想。
あと、最終章は蛇足だと思いました。メタにする意味はどこにあるんだ、と。