- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/07/10
- メディア: 文庫
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「全部あの月のせいにしてしまおう」
有栖川有栖のデビュー長編。
初めて読んだのは中学生の頃で、その頃僕はまだミステリに足を一歩踏み入れたばかり―――いや、それどころか、児童書以外の一般向けの書籍を読み始めたばかりでした。図書館で借りて、文庫ではなく、たしか大判で読んだんだと思います。
当時の中学生の僕にしてみれば、大学生の主人公たちは遠く離れた大人な存在で、彼らが楽しそうに織り成す事件前のキャンプの情景は憧れを抱くに値するものでした。
自分が大学生になって読みかえしてみて、遠く離れた存在だった大学生たちに、ああこんなヤツいそうだよな、くらいのことを思えるようになって、主人公への感情移入と共感がより高まりました。
んで、肝心の事件と、その解決。
やっぱ、ミステリっていいなーと思いました。ミステリサークルを作りたくてしょうがない。
ようやく刊行された『女王国の城』をより楽しく読むために学生アリスシリーズを読み返していく予定です。