- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/28
- メディア: 単行本
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「いつだってそうさ。おばあちゃん。いつだって、それなりにサ、難儀な時代だよ」
1953年から順を追って紡がれる、旧家の女とそれに関わる人々の物語。
非常に濃厚な小説でした。
日本推理作家協会賞をとった作品だという事前知識があったので、ミステリミステリ……と思いつつ読んでいたのですが、序盤中盤は全然ミステリじゃありませんでした。けれど、ミステリを期待していたことを忘れてしまうほど面白くて引き込まれて、終盤でミステリ要素が出てきたときに「あ、ミステリなんだっけ」と思ったほどです。
ただ、ミステリ要素が含まれるとは言っても、ちょっと少なめなので注意が必要です*1。
しかし、物語として、小説として非常に面白い作品なので、是非読んで欲しいと思います。
毛毬さん萌え。カッコイイ女の人、大好き。
*1:協会賞の総評でも散々言われてるようですが。