TrashyHeaven’sDiary

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黒猫/モルグ街の殺人

黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)

黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)

「まさか超自然の現象があるとは思うまい。母と娘が幽霊に殺されたわけではないからね」

光文社の古典新約シリーズ。
世界で最初の名探偵、オーギュスト・デュパンが登場する、世界で最初のミステリ「モルグ街の殺人」を含めた八編を収録。
「モルグ街の殺人」に関して言えば、僕が好き好んで読んできた所謂「新本格」が過剰に自己言及性の高いものだったお陰で、犯人はとっくの昔に知っていたわけですけれど、そんなことは関係なく楽しめました。
ところで、光文社のこの試みは嬉しいですね。いくら名作と謳われようとも、古臭い文体ではなかなか読む気がしませんからねぇ…。