- 作者: 古舘春一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: コミック
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――その「語」の声は 耳からというより 直接脳に入ってくるみたいで ぞっとした
中学の屋上にいる“四ッ谷先輩”は怪奇事件を解決してくれるという。行方不明になってしまった親友を心配する中島真は半信半疑ながらも屋上を訪れてみると――。
最高です。ジャンプでこんなに良いホラー漫画が読めるとは思いませんでした。特に、ホラーを否定することもなく、むしろそれを楽しみながらも(楽しませながらも)、“本当に怖いのは人間”だという方向に持っていくのが素敵です。このあたり、『黄昏乙女×アムネジア』とも通ずるものがあるような……。
役割的にはある意味“探偵”である四ッ谷先輩が己の欲望(悲鳴が聴きたい/怪談が好き)のためだけに行動しているところも好きです。偏屈な名探偵の設定みたい。
コマ割りや台詞回しにもホラーとして演出するための工夫が随所にあり、雰囲気が出ています。
そして、これがもし男女逆(四ッ谷=♀ 真=♂)だったらもっと良かったのにw!