TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

春琴抄

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

盲目の三味線弾き・春琴に仕える佐助。2人の出会いから死までを追う、愛の物語。
粗筋にも書いてあるので盛大にネタバレしますが、佐助が自らの眼を突くシーンは、真実、震えました。この震えは、小説でしか出来ない。こういう震えがらせてくれる一文が紛れ込んでいるから、小説を読むのを止められないのだと思う。
閑話休題。春琴ってツンデレ(サドデレ)じゃね?という思考が一瞬アタマをよぎったときから、もう一挙一動がそうとしか読み取れなくなりました。オタク脳と呼びたくば呼べ、楽しんで読めるのが一番じゃないか。