TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

できそこないの物語1

できそこないの物語(1) (シリウスKC)

できそこないの物語(1) (シリウスKC)

「ようこそ この不可解で悲劇的な世界へ」

毒の子ジュジュ、灯の子リィラ―――棺桶の中から目を覚ました少年と少女の道行きを主軸に紡がれる、造られた魔法人形たちの物語。
世界のできそこないっぷりを知りつつも、けれど、優しくほんわかとした物語を描いているような、そんな印象。
箱宮ケイという漫画家を知ったのは、去年くらいに買った怪談のアンソロジーでした。おどろおどろしい中で、ひとり異彩を放っていた、その作品の作者の名前を覚えていて、本当に良かったです。これはかなりの掘り出し物。