TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

とらドラ9!

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

「さあ、行こうか、高須くん。それぞれ行くべきところが、私たちにはある」

アニメも始まった、とらドラ!、第9巻。
8巻ラストの衝撃展開ですら生温い、畳み掛けるような怒涛のストーリー。
親だとか教師だとかといった大人という存在から逃げずにいることが、この作品のライトノベルとしての異質さを表していると思う。
ブコメ、と銘打っているけれど、進路だとか将来だとかそういうことにも触れていて、それは寄り道じゃなく、そういうこと全部ひっくるめて、一人の人格や感情に影響していくんだよなぁ、と思う。
「オレだけが悩んでいるんじゃないか」、という逃避思考を飛び越えて、誰も彼も悩んでいるということを知って、その上でどうするのか、とか。あー、文章がまとまらない。とにかく、面白い小説であることは確かだし、読者の感情を揺さぶる小説です。