オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog (角川スニーカー文庫)
- 作者: 冲方丁,白亜右月
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 文庫
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「あたしたちは絶対に、仲間を殺したりなんかしない」
シュピーゲル共闘戦線、“オイレン”サイドの第4弾。土砂降りの国際空港を舞台に2種類のテロリストと大激突!
後半の燃え具合は最高です。あと、エピローグのほほえましさも。
先にスプライト〜を読んでいるので、話の終着点は朧気に見えているのですが、それだからこそ、同じゴールへ向けて別の道を通っていくこのストーリーをより楽しむことが出来ました。
凉月と鳳の電話での会話なんか、鳳が受話器の向こう側でなにを思っているのか既に知っているのといないのとでは、全然違う印象だったことでしょう。逆に、「ああ、涼月はこーゆー状況だったのか」ってのも楽しいわけです。
しっかし、こっちのほうがより状況がハードですね。陽炎の身に降りかかったあの仕打ちなんかは、スプライト側じゃ考えられないし、耐えられないでしょう。