TrashyHeaven’sDiary

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十五少年漂流記

十五少年漂流記 (新潮文庫)

十五少年漂流記 (新潮文庫)

いまこの嵐のまっただ中に漂う船に乗り込んでいるのは、少年たちだけである。

去年の夏に行った、下鴨神社の納涼古本市で買ったもの。ヴェルヌなのはモリミーにちなんで。*1
夏休みの楽しい船旅を眼前にした14人の少年たちは、黒人のボーイとともに、出発の前日、船に泊り込むことに。
しかし。少年達が目を覚ましたとき、船は海の真ん中にあった!! やがて行き着いた先は無人島。かくして始まった少年たちのサバイバルの行方は……?
昔、子供向けのダイジェスト版で読んだことがあったので、その雰囲気を思い出しつつ読みました。
黒人少年が疑問もなく被差別対象だったり、出身国の違いでいざこざがあったりするあたり、書かれた時代背景を感じます。いや、基本的には楽しい娯楽作品なのですけれど。
孤島サバイバルものって燃えますよね。
しかし、ベルヌはよくもこんなに登場人物を増やしたよなぁと思う次第。十人くらいでも良いんじゃないかと思ってしまう。
あ、翻訳が読みやすくて素敵でした。

*1:海底二万マイルは見つからなかった