“文学少女”と慟哭の巡礼者

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

「誰も、ずっと強くはいられないわ……。疲れてしまうときもあるわ。そんなときのために、物語はあるのよ」

　最高。久しぶりに字のサイズを変えて絶賛するくらいに、最高。毎巻これだけの密度をもっているのが凄すぎる。ミステリーとしても、キャラクタ小説としても、ビブリオマニアに向けた本としても、青春小説としても、完成度が高い。
　あと、１冊で本編は終わり、あとは番外編（発売済）と短編集になるみたいで、名残惜しい限りですが、物語を、その物語にあった長さで終わらせることができるというのは、とても大切なことだと思うので、文句はありません。