TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

黒祠の島

黒祠の島 (新潮文庫)

黒祠の島 (新潮文庫)

「そう――ここは黒祠なのですよ」

神道国家神道に統一された影で、邪教とされながらも信仰され続けたもの――“黒祠”。
現代においてもその黒祠が信仰される夜叉島。そこへ行ったきり帰ってこない葛木志保の行方を捜す式部は、次第にその島の異常さを知ることになる―――。
非常に面白いミステリでした。宗教学に興味があるとより楽しめるかもしれません。
島の異様な雰囲気がひしひしと伝わってくる文章は、流石は小野主上といったところ。