TrashyHeaven’sDiary

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ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編 2

「だって 藤堂くんの目には この街があんな風に見えるんでしょう?」

あなたの見ている世界と僕の見ている世界が違うものだと言ったら、信じるだろうか?
 だが、実際に違うのだ。それは、単に“価値観の相違”だとかそういうものではない。
 僕の見ている赤色と、あなたの見ている赤色は違う。僕もあなたも、それ(=見えているもの)こそが赤色だと教えられてきたから、違っていることに気付かないだけなのだ。
 いきなり例えがファンタジックで申し訳ないが、僕の意識とあなたの意識が入れ替わったら、きっと目眩を覚えるほどに、見えている世界はその色を変えるだろう。
ひぐらし」は、“同じだと思っていた世界”が実は見る人によってバラバラなのだと凄烈なまでに示す。
 ある人にとっての真実が、他の誰かにとっても真実とは限らない。自分の見ているものが、自分の見ている他人が、真実だとは限らない。 
実は自分以外の人間はみな、演じているのではないのか。あなたの冗句に誰かが笑ったとしても、それは実は演技ではないのか。疑えば、疑い続けられる。
だが、疑ってばかりいては、どうしようもない。生きていけない。
 僕たちは、根拠無きままに、それでも人を信じなければならないのだ。
(たまには真面目っぽく書いてみようと足掻いたわけです。ああ、グダグダな文章だ…)