TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

犬はどこだ

犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)

犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)

「こいつは貸しとくぜ、ボス!」

米澤穂信の講演会に今週末でかけるので、唯一、読んでなかった「犬はどこだ」を読みました。
 やっぱり、米澤穂信は上手いと思う。リーダビリティーが半端じゃない。あと、この人パソコンに詳しいんだろうな、と思った。なんか、本の中でコンピュータ関連の知識を扱うとき「勉強しました」っていうのがあからさまになってしまっている小説がよくあるのだけど、これはそうじゃなかったから。
 とはいえ、この小説はコンピュータの話がメインというわけではないのだけれど。
 失踪者探しと古文書解読の二つの依頼の調査をメインの主人公とその助手(?)の2人の視点で、ハードボイルドっぽい文体で書いて、それぞれの事件のつなげ方にも感心した。