TrashyHeaven’sDiary

主に読書記録とか

角川書店の試み

映画化もされる、宮部みゆきさんの「ブレイブストーリー」が角川文庫と角川スニーカー文庫の両方から発売されます。
角川文庫→http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?mon=1&select=raigetsu
角川スニーカー文庫http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?mon=2
STUDIO VOICE」3月号の対談で冲方丁が『(ライトノベルの)絵がないバージョンを出せばいいですよ!(中略)ライトノベル読者用と一般文芸用の読者用と2バージョンの表紙を、同時に発売したっていいわけで』と発言していますが、まさにその通りのことを角川書店は、やろうとしているわけです。
僕は、ラノベだろうが、一般文芸だろうが自分が興味を抱いたものは気にせずに読みます。しかし、僕のような読者はむしろ少数派で、ライトノベルが好きな人はライトノベルしか読まないし、一般向けを読む人は一般書しか読まないことが多いような気がします。一例ですが、僕の友人で、桜庭一樹が大好きだという人がいたのですが、彼は僕が教えるまで「ブルースカイ」や「少女には向かない職業」の存在をまったく知りませんでした。(桜庭一樹ライトノベル出身作家。挙げた2冊は非ラノベレーベルから出版されたもの)
このような試みによって、「ライトノベルしか読まない読者」と「一般文芸誌しか読まない読者」の越境が起こるとすばらしいと思います。